豊かさとは?
持っているものは少なくても、いろいろな方法で、私たちはもっと幸せになれます。
より多くを求めるよりも、いまあるもので満足する生活を受け入れることによる見返りは測り知れないのです。
文化的な意味での人間的な家庭生活、古くからの家族の絆、コミュニティとの結びつき、やりがいのある仕事、幸せな生活、熟練した手仕事の技術に対する尊敬・・・
物質にとらわれるのではなく物質のために考える本当の物質主義、生涯をすごすに値するコミュニティなどが得られるでしょう。
ヘンリー・デイビッド・ソローが、ウォールデン湖畔で書き綴った言葉、
「人は手をつけずに残しておける物の量に応じて富んでいる」
・・・は正しかったのです。
もっとも運のよい人でも、人生とは太陽の周りを100回ほど巡る旅にすぎません。
人生の旅の途上で受ける満足感は、どんな宗教を信じていようと、節制、希望、信念の遵守、人格の陶冶といった昔ながらの美徳からもたらされるものなのです。
若者を育む遊び仲間とのつきあい、大人を成長させる恋愛や友情・・・
そして老人を元気づける輝かしい思い出において、消費それ自体の果たす役割はきわめて小さいのです。