"一石三鳥"の家畜エネルギー 2
発酵のメカニズムそのものは完全に解明し切れておらず、不明の部分もあります。
しかし、徴生物の働きと水の作用で最終的にはメタンと水素、アンモニアなどに分解され、そのメカニズムは、化学工業でメタンから尿素を生成する逆のコースがたどられていると分析されています。
有機物を微生物により分解させメタンガスを得るメタン発酵は、1920年代から欧州では実用化が進められてきました。
もともと、家畜の飼育とメタンガスの利用は古くからあり、インドでは牛のふんを原料にメタンガスを発生させる装置「ゴバー」が全国で7万~8万基活躍しています。
3人家族で食事のために必要なガスは、牛が3、4頭、照明用だけなら牛1頭ですむといわれています。
日本でも大正から昭和30年代前半までは全国各地の農家で試みられたものですが、その後は「安い」プロパンガスや灯油などによって"追放"させられていました。
日本では経済性のある装置が開発されたのは55年以降のことです。